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逗子市の胃腸内科・外科 間中胃腸内科外科

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機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia:FD)は、胃や腸に目立った異常がないにもかかわらず、胃の不快な症状が続く病気です。

胃カメラなどの検査を行っても潰瘍やがんといった病変は見つかりませんが、「胃がもたれる」「みぞおちが痛い」「少しの食事で満腹になる」といった症状が何か月も続き、日常生活に支障をきたすことがあります。

日本人の約10人に1人が経験するといわれており、非常に身近な消化器の不調です。症状があっても病気と気づかず、我慢してしまっている方も少なくありません。

現在では、内視鏡などで異常が見つからない場合でも、機能性ディスペプシアとして治療の対象とされるようになっています。

機能性ディスペプシアの主な症状

機能性ディスペプシアでは、食後に胃が重たく感じる「胃もたれ」や、少し食べただけでお腹がいっぱいになる「早期満腹感」といった、上部消化管の症状がみられます。

これらが慢性的に続くことで食欲不振や体重減少などがみられ生活の質(QOL)が低下してしまう場合もあります。

機能性ディスペプシアの主な原因

機能性ディスペプシアの原因はひとつに限らず、いくつかの要因が重なって起こると考えられています。

たとえば、胃の動きが低下して食べ物が長くとどまると、胃もたれや早期満腹感が起こりやすくなります。また、少しの刺激でも強く不快に感じてしまう「胃の過敏さ」や、胃酸が多く分泌されることで、みぞおちの痛みや焼けるような感覚が現れることもあります。

さらに、ストレスや不安などによって脳と胃の働きのバランスが崩れる「脳腸相関の乱れ」も原因のひとつとされています。

ピロリ菌に感染したことがある方や、胃腸炎のあとに症状が長引く方では、こうした症状が残る場合があります。また、喫煙・飲酒・脂っこい食事・早食い・不規則な生活なども悪化の一因になります。

機能性ディスペプシアの検査方法

診断には、まず他の重大な病気が隠れていないかを確認するための検査が必要です。

特に重要なのは、胃内視鏡(胃カメラ)による検査です。これは食道・胃・十二指腸の粘膜に潰瘍や腫瘍などの異常がないかを詳しく調べるもので、多くの場合10〜15分程度で終わり、必要に応じて鎮静剤を使うことで楽に受けていただくこともできます。

状況によっては、血液検査、腹部超音波(エコー)、CT検査などを追加し、他の臓器に異常がないかも調べます。なお、検査で「異常がない」=「問題がない」とは限らず、「機能の乱れ」が症状の原因となっているのがこの病気の特徴です。

機能性ディスペプシアの治療方法

この病気の治療は、症状や原因に応じて、薬による治療と生活習慣の見直しを組み合わせて進めていきます。継続的に取り組むことで、症状の改善が期待できます。

薬物療法

近年、胃の動きを整えるアコチアミドが機能性ディスペプシアに保険適用され、特に食後の胃もたれや早期満腹感に効果があるとされています。

また、みぞおちの痛みや灼熱感には、胃酸を抑える薬(PPIやH2ブロッカー)を用いることもあります。

漢方薬では六君子湯などが体質に応じて用いられます。ストレスの影響が強い場合には、必要に応じて抗不安薬を使うこともあります。

生活習慣の見直し

ゆっくりよく噛んで食べること、脂っこい物や冷たい物、刺激物を控えること、寝る前に飲食をしないこと、そして十分な睡眠をとることが大切です。

また、ストレスをためないよう、適度な運動や趣味の時間を取り入れることも症状の軽減に役立ちます。

おわりに

機能性ディスペプシアと過敏性腸症候群は、消化器系の中では、機能性消化器障害(FGID)として一緒に考えられています。

機能性ディスペプシアは、検査では異常が見つからないことから、「気のせい」と思われがちですが、れっきとした病気であり、適切な治療によって改善が見込めます。

もし、胃の不快な症状が長く続いているようであれば、一度、当院でのご相談をおすすめします。

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